執筆・検証: MD Converter編集部
ChatGPTで設計書を作るMarkdownプロンプト集|基本設計・API仕様書
ChatGPTやClaudeで基本設計書、詳細設計書、API仕様書、テスト仕様書をMarkdown出力するプロンプト例と、PDF化前の確認方法を紹介します。
ChatGPTで設計書を作るときは構成まで指定する
ChatGPTやClaudeへ「設計書を作って」とだけ依頼すると、一般論が多い文章や、見出し階層が細かすぎるMarkdownになりがちです。実務で使える設計書へ近づけるには、文書の目的、読者、確定情報と未確定情報の扱い、見出し階層、表の列数、出力形式までプロンプトで指定します。
AIは下書きと構造整理には便利ですが、存在しない仕様や根拠のない数値を補う場合があります。出力後は担当者が事実、要件、セキュリティ、固有名詞、参照資料を確認してください。
基本設計書を作るプロンプト
次のテンプレートへ案件情報を追加して使えます。
あなたは業務システムの設計担当者です。以下の情報から、日本の社内レビューで使える基本設計書をMarkdownで作成してください。
目的: [システムの目的]
読者: PM、開発者、運用担当者
前提: [確定している要件]
対象外: [今回扱わない範囲]
出力条件:
- H1は文書タイトルだけにする
- 主要章はH2、補足項目はH3までにする
- 「以下に作成します」などの会話文は書かない
- 不明な内容を推測せず「要確認」と記載する
- 表は最大4列とし、長文は表の外へ出す
- 絵文字を使わない
- 出力はMarkdown本文だけにする
構成:
# システム基本設計書
## 文書情報
## 概要
## 背景と目的
## 対象範囲
## システム構成
## 機能一覧
## データ概要
## 外部インターフェース
## 非機能要件
## セキュリティ
## 運用・監視
## 制約事項
## 未決事項
「要確認」を明示させることで、AIの推測と確定仕様を混ぜにくくなります。出力後は未決事項を担当者、期限、判断材料へ分解するとレビューしやすくなります。
詳細設計書を作るプロンプト
詳細設計では実装可能な粒度と、上位設計との対応を指定します。
次の基本設計と要件から詳細設計書をMarkdownで作成してください。
必須項目:
- 機能IDと機能名
- 入力、処理、出力
- 正常系と異常系
- バリデーション
- 権限チェック
- ログと監視
- 関連する要件ID
コードを推測で実装せず、疑問点は「要確認事項」にまとめてください。
各機能はH2、機能内の項目はH3で記載してください。
既存の命名規則、エラーコード体系、ログレベルがある場合はプロンプトへ渡します。機密値や本番の認証情報は入力しないでください。
API仕様書を作るプロンプト
次のAPI要件を、開発者が実装・レビューできるMarkdown仕様書にしてください。
APIごとに以下を記載:
- エンドポイントとHTTPメソッド
- 認証・認可
- パス、クエリ、ヘッダー、リクエストボディ
- 成功レスポンス例
- エラーレスポンスと条件
- 冪等性、タイムアウト、レート制限
- 監査ログ
JSON例はコードブロックにし、表はパラメータ一覧など短い比較だけに使ってください。
不明な型、桁数、必須条件を補完せず「要確認」としてください。
長いJSONを大量に載せるとPDFでページが崩れます。代表例だけを本文へ置き、完全なスキーマは別ファイルへ分ける方法も有効です。
テスト仕様書を作るプロンプト
以下の要件と設計からテスト観点とテストケース案をMarkdownで作成してください。
- 正常系、境界値、異常系、権限、同時実行を分ける
- ケースごとにID、前提条件、操作、期待結果、関連要件IDを書く
- 推測した期待結果は作らず、不明点を別章へ出す
- 1つのセルへ長文を詰めず、詳細手順はケースの下へ書く
- 重複ケースをまとめ、網羅性の根拠を説明する
AIが作ったケース数が多いことと品質は同じではありません。要件との対応、リスク、実行可能性を人が確認します。
出力されたMarkdownをレビューする
次の順で確認すると効率的です。
- 要件にない機能が追加されていないか
- 未確定事項が断定されていないか
- H1が1つ、本文がH2・H3で整理されているか
- 表がA4の幅へ収まるか
- 長いコード、URL、JSONが整理されているか
- 重複する概要やまとめがないか
- 機密情報や個人情報が含まれていないか
AIへ再修正を依頼する場合は「もっと詳しく」ではなく、「機能一覧を4列以内の表にする」「未確定値を要確認へ移す」のように変更箇所を限定します。
Markdownから設計書PDFへ仕上げる
回答を.mdとして保存し、印刷プレビューを確認できるMarkdown変換器へ読み込みます。表紙、目次、余白、ページ番号を設定し、表紙へタイトル、組織、日付、版番号を入力します。目次の階層とページ番号が本文の構成に合っているか、保存したPDFまで確認してください。
表、コード、図の前後で不自然に切れる場合は、印刷用CSSや変換ソフトの改ページ設定を調整します。画像は原稿側で適切な大きさにし、必要に応じてCSSで配置を指定します。最後に保存したPDFを開き、ページ数、目次、文字化け、リンク、最終ページまで確認してください。
よくある質問
ChatGPTの回答をそのまま設計書として提出できますか?
推奨できません。AIは文書構造を整えられますが、要件の正しさや組織固有のルールを保証しません。下書きとして使い、設計責任者がレビューしてください。
Claudeでも同じプロンプトを使えますか?
使えます。モデルによって表現は変わるため、見出し階層、推測禁止、Markdownのみという条件を毎回明示します。
長い設計書は一度に作るべきですか?
章構成を先に作り、確定した入力資料を章ごとに渡す方が確認しやすくなります。最後に用語、文体、要件IDを統一してください。
関連記事
- 使い方・ブログChatGPT・ClaudeのMarkdownをきれいなPDFにする方法|表紙・目次・改ページまでChatGPTやClaudeで作成したMarkdownを、設計書・提案書・報告書として読みやすいPDFに整える方法を解説。見出し構成、表、画像、表紙、目次、余白、改ページの直し方とコピペできるプロンプト例を紹介します。記事を読む
- 使い方・ブログMarkdownで日本式の設計書を書くテンプレート|基本設計書の項目例日本の業務システムで使いやすい基本設計書をMarkdownで書くテンプレートです。文書情報、改訂履歴、要件、構成、運用、未決事項まで掲載します。記事を読む
- 使い方・ブログMarkdown PDFを配布する前の最終チェックリスト|崩れ・空白・切れを防ぐMarkdownから作ったPDFを提出・配布する前に確認したい、内容、表紙・目次、改ページ、画像・表、印刷設定のチェック項目をまとめました。記事を読む