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執筆・検証: MD Converter編集部

Markdown Document Converterの表紙編集|文字・図形・ロゴ

Markdown Document Converterの表紙エディターで、テンプレート、文字、図形、色、ロゴを編集する手順と保存前の確認方法を解説します。

表紙は本文を変更せずに追加できます

MarkdownをPDFに変換するツールの表紙機能は、Markdown本文とは別に管理されます。本文の先頭へ表紙用HTMLを書き足す必要がなく、テンプレートを選んで必要な情報を入力するだけでPDFの先頭に追加できます。

表紙を追加する基本手順

表紙はPDF・HTMLの保存時に合成されます。本文だけのプレビューには含まれない場合があるため、表紙編集画面のプレビューと保存後のPDFを確認してください。

表紙エディターの画面構成

表紙の編集画面は、大きく3つの領域に分かれています。

領域できること
左側のパネルテンプレートの選択、図形などの素材追加、画像のアップロード
上部ツールバー選択した文字・図形・線・画像の書式変更、複製、削除、テキスト追加、初期化
中央のA4キャンバス表紙の完成イメージを見ながら、要素を選択・移動・リサイズ

左側には「テンプレート」「素材」「画像」の切り替えがあります。「素材」と「画像」はビジュアル編集で使用します。最初はテンプレートを決め、次に文字を直し、最後に図形やロゴを加える順番にすると、作業をやり直しにくくなります。

中央のキャンバスはA4・1ページ相当の比率です。編集画面の表示サイズが小さくても、PDFではA4へ換算して出力されます。細部だけでなく、ページ全体を見て上下左右の余白や重心を確認してください。

用途に合うテンプレートから選ぶ

用途別の表紙テンプレートを選べます。テンプレートは完成品ではなく、用途に合う情報配置をすばやく作るための出発点です。数や名称は機能追加で変わることがあるため、編集画面に表示される現在の一覧を基準にしてください。

文書選びやすいテンプレート
会議記録議事録、社内メモ
顧客への資料提案書、コーポレート、エレガント
技術文書テクニカル、仕様シート、サイドアクセント
学校・研究学習レポート、学術
定期配布物ニュースレター、マガジン
写真や作品を見せるポートフォリオ、スタジオ

迷った場合は、情報量の少ない「シンプル」から始めると整えやすくなります。

各テンプレートの特徴

テンプレート特徴・向いている文書
シンプルタイトル、補足、日付、組織名を中心に置く汎用表紙
議事録会議名、日付、場所、主催者を整理する会議記録
連絡票・社内メモ宛先、発行元、件名を明確にする社内文書
提案書顧客名、提出日、版、担当者を載せる対外資料
報告書授業名、学籍番号、氏名などを載せる学習レポート
学術・論文風題名、副題、著者、所属を中心にした研究資料
チラシ・告知太い帯や大きな見出しで日時・場所を伝える案内
決算・報告枠、回次、対象期間を使う正式な報告書
コーポレートアクセント帯と組織名を使う会社資料
テクニカル等幅系の印象を持つ技術資料・開発文書
マガジン見出し大きな見出しで特集記事のように見せる冊子
エレガント罫線と落ち着いた書体を使うフォーマル資料
トップバナーページ上部の帯でシリーズ名や分類を示す資料
サイドアクセント左右の帯でタイトル領域を分ける仕様書・提案書
仕様シート文書名、概要、日付を規則的に並べる技術仕様書
ニュースレター定期発行物、社内報、月次レポート
フォーマル契約契約書や合意書に合う抑制された構成
ポートフォリオ著者名や作品名を見せる制作実績集
スタジオ写真やブランド要素を使うクリエイティブ資料
カスタムMarkdownまたはHTMLで自由な表紙を作る上級者向け

テンプレート選択で迷ったら、「誰が読むか」と「最初の3秒で何を伝えるか」を決めます。社内資料なら識別しやすさ、顧客向けなら宛先と発行元、研究資料なら題名と著者を優先すると選びやすくなります。

最初に文書情報を入力する

テンプレートによって表示する項目は異なりますが、主に次の情報を使います。

先に文書情報を確定してから配置を調整すると、文字数が変わってレイアウトをやり直すことを防げます。タイトルが長い場合は、意味の切れ目で短い副題へ分けるか、タイトル枠を横に広げます。単純に文字を小さくしすぎないことが大切です。

ビジュアル編集の基本

表紙上の要素をクリックして選択し、ドラッグで移動できます。テキストを追加したり、既存要素を複製・削除したり、文字色や不透明度を調整できます。

選択・移動・リサイズ

左右のハンドルは主に幅、上下のハンドルは高さを変えます。四隅を動かすと幅と高さが変わり、文字要素ではサイズも比例して調整されます。四隅のリサイズ中にShiftキーを押すと縦横比を固定できます。

要素は用紙の外へ出ないように配置し、端から少し安全な余白を取ります。家庭用プリンターで印刷する資料は、画面上で見えていても用紙端の装飾が印刷できない場合があります。

文字を直接編集する

キャンバス上の文字をダブルクリックすると、その位置に入力欄が表示されます。入力後にEnterを押すか、入力欄の外をクリックすると確定します。変更を取り消したい場合はEscを押します。

文字要素を選択すると、上部ツールバーで次を変更できます。

ラベルと値が並ぶグループ要素では、ラベル色と本文色を別々に設定でき、各行のラベル・値も編集できます。項目名の表記を文書内で統一したいときに便利です。

複製と削除

同じ書式の要素を増やしたい場合は「複製」を使います。複製した要素は元の位置から少しずれて追加されるため、そのままドラッグして配置できます。不要な要素は「削除」またはDelete/Backspaceキーで消せます。

複数要素を選択している場合は、まとめて複製・削除できます。誤操作したときは、WindowsではCtrl+Z、MacではCmd+Zで元に戻せます。やり直しはCtrl+YCmd+Shift+Zです。

操作WindowsMac
コピーCtrl+CCmd+C
貼り付けCtrl+VCmd+V
すべて選択Ctrl+ACmd+A
元に戻すCtrl+ZCmd+Z
やり直すCtrl+YCmd+Shift+Z
削除Delete / BackspaceDelete / Backspace

これらのコピー・貼り付けは表紙エディター内のオブジェクトを対象にします。通常の本文エディターへ要素が貼り付くわけではありません。

「素材」では四角形、角丸四角形、円・楕円、線、太い帯を追加できます。装飾は主役にせず、タイトルと発行元を読みやすくする目的で使うのがコツです。

図形を選択すると、塗り色、枠線色、枠線幅、角丸、不透明度を変更できます。線では色と太さを調整できます。太い帯を背景として使う場合は、不透明度を下げるか、帯の上に載せる文字とのコントラストを確認してください。

複数の要素を扱うときは、位置を少しずつ動かし、A4の表紙プレビュー全体で余白のバランスを確認します。

ロゴや写真を入れる

「画像」パネルからPNGまたはJPGを追加できます。ファイルサイズは3MBまでです。追加した画像は移動・リサイズでき、表示方法は次の2つから選べます。

「全体を収める」では画像全体が枠内に表示され、縦横比によって上下または左右に余白ができます。「塗りつぶし」では枠を埋める代わりに画像の一部が切れることがあります。人物の顔やロゴには「全体を収める」、背景写真には「塗りつぶし」が基本です。

選択した画像は、角丸、不透明度を調整でき、「差し替え」で位置や大きさを保ったまま別画像へ変更できます。キャンバス上の画像をダブルクリックして差し替えることもできます。

ロゴは余白を持たせ、背景とのコントラストを確認します。細い文字が入ったロゴは、PDFを100%表示したときに読める大きさを確保してください。写真は元画像が小さいとPDF上でぼやけるため、必要な表示サイズに十分な解像度の画像を選びます。

アクセント色を決める

ブランドカラーを使う場合も、色数は1〜2色に抑えると文書らしくまとまります。背景に濃い色を使うときは白文字、明るい背景には濃い文字を合わせ、タイトルの読みやすさを優先します。

図形の塗りや枠線をアクセント色に連動させることもできます。すべてを同じ色にするのではなく、帯、区切り線、見出しのいずれかに絞ると効果的です。

アクセント色を連動させる

図形を選択したとき、「アクセント」の「塗り」または「枠線」を指定すると、表紙全体のアクセント色と連動します。線ではアクセントの塗りとして連動できます。あとからブランドカラーを変更したとき、関連する装飾をまとめて変えられるのが利点です。

配色に迷ったら、次の構成から始めてください。

色の違いだけに意味を持たせず、見出し、線、ラベルなどでも情報の区別を表すと、白黒印刷でも読みやすくなります。

実例:会社向け提案書の表紙を作る

具体例として、顧客に提出する提案書を作る流れを紹介します。

表紙に本文の要約まで詰め込まず、「何の資料か」「誰向けか」「誰がいつ発行したか」に絞ると、読み手がすぐ判断できます。

実例:技術仕様書の表紙を作る

技術文書では装飾より識別情報を優先します。

ファイル名にもバージョンと日付を含めると、表紙の情報と照合しやすくなります。

カスタムテンプレートを使う場合

「カスタム」は、MarkdownまたはHTMLで表紙を自由に記述したい場合に使います。{{TITLE}}{{DATE_JP}}のようなプレースホルダーへ、入力欄の値を差し込めます。

自由度が高い一方、HTMLの構造や長い文字列によってレイアウトが崩れる可能性があります。まず組み込みテンプレートで要件を満たせないか確認し、独自の固定文言や特殊な構成が必要な場合に使うのがおすすめです。保存後は必ずPDFの1ページ目を確認してください。

編集時の注意

編集済みのテンプレートから別のテンプレートへ切り替えると、変更を既定へ戻す確認が表示されることがあります。比較したい場合は、先に必要な内容を控えてから切り替えてください。「既定のレイアウトに戻す」は、配置を最初からやり直したいときに使います。

プレビューの上下左右の配置ボタンは、プレビュー表示だけを変え、出力PDFのレイアウトを変えない場合があります。実際の配置はキャンバス上の要素を編集して調整します。

「既定のレイアウトに戻す」の使いどころ

配置を大きく崩してしまった場合は、「既定のレイアウトに戻す」で選択中テンプレートの初期配置へ戻せます。入力した文書情報を残したまま配置だけを戻せる場合でも、実行前にタイトルや日付を控え、戻した直後に内容を確認すると安全です。

表紙を外したい場合

ツールバーの「表紙」をオフにすると、表紙を付けずに本文だけを出力できます。目次も表紙設定に関連しているため、表紙を外した後は目次の有無も確認してください。表紙の編集内容を完全に消したい場合は、ツール全体のリセットが本文やほかの設定にも影響することがあるため、実行前にMarkdown原稿を保存します。

よくある問題と対処

タイトルが枠からはみ出す

まずタイトル枠を左右へ広げます。それでも収まらない場合は、タイトルを短くして副題へ分け、最後に文字サイズを少し下げます。最初から極端に小さい文字へしないでください。

ロゴの一部が切れる

画像の表示を「塗りつぶし」から「全体を収める」へ変更します。ロゴ周囲に透明な余白が多い場合は、元画像側の余白を調整すると配置しやすくなります。

文字が背景に埋もれる

文字色と背景色の明暗差を大きくします。写真の上に文字を置く場合は、半透明の帯や四角形を写真と文字の間に置く方法もあります。

本文プレビューに表紙が見えない

表紙は本文と別に管理され、PDF・HTML保存時に合成されます。表紙エディター内のプレビューを確認し、さらにテスト用PDFを一度保存して先頭ページを確認してください。

テンプレートを切り替えたら編集が戻った

編集済みテンプレートから切り替える際には、変更を既定へ戻す確認が表示されます。比較だけを目的に切り替える場合も、現在の配置が失われる可能性を確認してから進みます。

保存前チェック

加えて、印刷ダイアログでは用紙サイズ、向き、背景グラフィックの出力、ブラウザのヘッダー・フッターを確認します。背景の帯や色が必要なテンプレートでは、印刷設定によって背景が省略されていないか注意してください。

最終確認は表紙エディターの画面ではなく、保存したPDFを100%表示して行います。提出先が印刷する可能性がある場合は、白黒表示でもタイトルと発行情報を判別できるか確認すると安心です。