執筆・検証: MD Converter編集部
議事録・仕様書・職務経歴書をMarkdownで書いてPDF納品する方法
議事録・仕様書・職務経歴書をMarkdownで書き、PDFとして提出する運用方法を解説。Wordより速く書けて、Gitで差分管理でき、体裁が崩れない実務向けの書き方をまとめます。
この記事でわかること
- 議事録・仕様書・職務経歴書をMarkdownで書くメリットと向き不向き
- それぞれの文書に適した見出し構成のテンプレート
- WordではなくPDFで納品したほうがよいケースの見分け方
- 体裁を崩さず提出用PDFに仕上げる手順
議事録や仕様書、職務経歴書のような「フォーマットが決まった文書」は、Wordで一から体裁を整えると地味に時間がかかります。見出しのフォントサイズを揃えたり、箇条書きのインデントがズレたり、といった調整に時間を取られがちです。Markdownで書けば内容に集中でき、最後にPDFへ変換するだけで体裁の整った文書に仕上がります。ここでは3つの文書タイプ別に、書き方と納品までの流れをまとめます。
なぜMarkdownで書くのか
Markdownは見出し・箇条書き・表・強調といった構造だけをシンプルな記法で書けるため、Wordのように「フォントがずれる」「コピペで書式が崩れる」といった問題が起きません。テキストファイルなのでGitやバージョン管理で差分を追いやすく、複数人でレビューする議事録や仕様書と相性がよいです。一方、複雑な図表やページごとの細かいデザイン調整が必要な文書には向いていません。
議事録をMarkdownで書く
議事録は「決定事項」「ToDo」「参加者」が明確に分かれていることが重要です。以下のような見出し構成がおすすめです。
# 2026-07-19 定例MTG議事録
## 参加者
- 山田、佐藤、鈴木
## 決定事項
- A案で進める
## ToDo
- [ ] 山田:見積もりを金曜までに共有
- [ ] 佐藤:関係部署へ展開
## 次回までの課題
- ...
チェックボックス(- [ ])を使うとToDoが視覚的に分かりやすくなります。会議中にそのままMarkdownで議事録を取り、終わったらそのままPDF化して展開する、という流れが最も速いです。
仕様書をMarkdownで書く
仕様書は見出しの階層が深くなりやすいため、目次(TOC)が特に有効です。
# 機能仕様書:〇〇機能
## 概要
## 背景・目的
## 要件
### 機能要件
### 非機能要件
## 画面設計
## API仕様
## テスト観点
表形式が多くなる文書でもあるので、API仕様や項目一覧は|区切りの表で書くと、PDF化した際にも整った表として出力されます。仕様変更の履歴を残したい場合は、Gitでバージョン管理しながら書き、レビューが完了した版だけをPDFとして関係者に配布する運用がやりやすいです。
職務経歴書をMarkdownで書く
職務経歴書はWordのテンプレートを使う人が多いですが、経歴を淡々と箇条書きで書き進めるだけならMarkdownのほうが速いです。
# 職務経歴書
## 職務要約
...
## 職務経歴
### 株式会社〇〇(2022年4月〜現在)
- 担当業務:...
- 実績:...
- 使用技術:...
## スキル
- 言語:...
- フレームワーク:...
提出先によってはWord形式を求められることもあります。その場合はPandocなど、Markdownからdocxへ変換できる手段を使います。内容を固定して配布するならPDF、相手が編集するならdocxと、受け渡し後の用途で選んでください。
PDF化する手順
- 上記のようなMarkdownで文書を書きます。
- 印刷プレビューを確認できるMarkdownエディタまたは変換器へ読み込みます。
- 目次が必要な文書(仕様書など)は目次機能をオンにします。
- 印刷用CSSまたは変換器の設定で余白・フォントを調整し、提出先の指定(A4、余白〇mmなど)があれば合わせます。
- プレビューで崩れがないか確認し、「PDFで保存」で書き出します。
変換方法の選び方から用紙・余白・改ページの設定まで、PDF変換の全体的な手順は Markdownを印刷・PDFに変換する方法 で詳しく解説しています。
PDFとWord、どちらで納品すべきか
相手が内容を確認するだけ(議事録の展開、仕様レビューの最終版、応募先への職務経歴書提出)であればPDFが適しています。体裁が固定され、閲覧環境によるズレが起きません。一方、相手がその文書に加筆・修正する前提(共同編集する仕様書のドラフト、テンプレートとして使い回す議事録フォーマットなど)であれば、編集可能なWord(docx)やMarkdownそのものを渡すほうが親切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 議事録・仕様書・職務経歴書、それぞれ別のツールを使う必要がありますか?
いいえ、同じMarkdown記法とPDF変換ツールで対応できます。文書によって見出し構成を変えるだけで十分です。
Q. Wordの指定フォーマット(社内テンプレート)に合わせる必要がある場合は?
印刷用CSSや変換器である程度のフォント・余白調整はできますが、厳密なテンプレート指定がある場合はWord形式での提出、またはPDF化後にテンプレートへ手動で転記する方が確実です。
Q. 職務経歴書をPDF化すると印刷時にページが変な位置で切れます
改ページの制御が必要な場合があります。詳しくは Markdown PDF の改ページを制御する方法 を参照してください。
Q. 表が多い仕様書がPDFで見づらくなります
列数が多い表は用紙の横幅に収まらないことがあります。用紙を横向きにするか、列数を減らす・表を分割するなどの工夫をおすすめします。
まとめ
議事録・仕様書・職務経歴書は、いずれも「決まった構造に沿って内容を埋めていく」タイプの文書なので、Markdownとの相性がよいです。書式調整に使っていた時間を内容の質に回せるうえ、最後にPDFへ変換するだけで提出可能な体裁に仕上がります。
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